ジャンヌ・ダルク(S21)
①発動すると、自軍1軍の攻撃陣形力を最大5上昇させると同時に、敵の陣形強化スキルを、5個ランダムで上昇値0にする。
②発動すると、敵1軍の兵損失(通常戦闘中)が最大67.5%増加する。
このスキルは、敵の無効系スキルを回避できる。
このスキルは、全軍で1つのみ発動する。
シーズン21の六英雄です。
①1軍攻撃陣形力5上昇&敵陣形強化5個無
ただしジャンヌ・ダルクはほぼ攻撃専用のスキルと言えるでしょう。
無難に強いスキルだと思います。
②敵1軍の通常戦闘による兵損失が67.5%増加
最近は戦闘前&戦闘中の損失を減少させるスキルが増えています。
今回だけでもゼノビア「女王の野望」とパールヴァティー「山の娘」が追加されました。
ジャンヌ・ダルクは、戦闘前&戦闘中の損失を減少させるスキルの対抗策になると思います。
ジャンヌ・ダルクについて
神からの声
ジャンヌ・ダルクは1412年ごろ、フランス東部のドンレミ村に生まれました。
ジャンヌが初めて神からの「声」を聞いたのは13歳のころ。
「フランスへ行き、オルレアンを解放せよ」
ジャンヌはこの声を神のお告げと信じ、声の通りに行動することを決心しました。
王太子シャルルの義母の協力もあり、ジャンヌは王宮に呼ばれました。
王太子シャルルはジャンヌを試すべく、身代わりを立てて自分は群衆の中に紛れました。
しかしジャンヌは偽物を見抜き、群衆の中から王太子シャルルを見つけてみせます。
これはジャンヌの奇跡を示す言い伝えの一つとして語られます。
オルレアンの戦いから焚刑まで
「ジャンヌは神の使者である」という噂は、フランス軍の精神面に影響を与えました。
ジャンヌは自ら戦闘の最前線に立ち、胸に矢を受けながらも、兵を鼓舞し続けました。
そしてついにオルレアンは解放されました。
しかし、戦争で勝つためには、十分な兵力と緻密な戦略が必要です。神の恩寵だけに頼って戦争をすると負ける可能性が高いことは歴史が証明しています。
ジャンヌは優れたモチベーターではありましたが、これが戦略をうまく絡まり合ったオルレアンでは勝利し、その後のパリ奪還では攻め急いだことが原因で敗北しました。
ジャンヌはパリ近郊でブルゴーニュ軍の捕虜となりました。
ブルゴーニュ派はジャンヌを身代金と引きかえにイングランド軍に売り渡し、1431年の異端裁判の末、ジャンヌは焚刑に処せられました。
英雄としてのジャンヌ像
英雄としてのジャンヌ・ダルク像は、近代以降、徐々に形作られていったものです。
ジャンヌ・ダルクの存在を、フランス人の記憶の中に呼び起こしたのはナポレオンであったとされます。
「自分はジャンヌと同じ、フランスの救世主である」とし、自らの偉大性を人々にアピールしました。
また19世紀に生まれた「国民国家」の発生と結びついて、ジャンヌは神話化されていきました。
ジャンヌ・ダルクはフランス国民意識を喚起する象徴的存在へと昇華され、ジャンヌを題材とした多くの絵画や彫刻が作られるようになりました。
参考文献
上田 耕造 著「ジャンヌ・ダルク ―フランスに生涯をささげた少女―」