いじわる魔女の猫

ゲームのプレイ日記や攻略などを綴ります。

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英雄紹介その104「ナイチンゲール」

ナイチンゲール

スキル「看護の母」

発動すると、1軍への天空効果(天空の音楽と同じ効果)、1軍への怪我回避効果、1軍の戦闘前損失・通常戦闘損失減少最大82.5%。また、ナイチンゲールに対する無効化スキルを無視する。 

「1軍の戦闘前&通常戦闘損失を減少する効果」の中では最高性能を誇る、82.5%です。

天才性によってさらにその性能はアップするそうです。

天才パラメータは300増えるごとに、スキル性能が1%アップすることが分かっています。

ホワイトカードを輪廻Ⅴで天才極振りすると5800。

5800/300≒19.3%

82.5%+19.3%=101.8%

天才極振りによって戦闘前&戦闘中損失を100%カットすることができる、という計算になります。

ただし私自身ナイチンゲールを持っていないので、実際に損失を100%カットするかどうか検証することができません。

また、敵側に戦闘前あるいは戦闘中損失を増加させるスキルが発動している場合は損失が出る可能性が高いです。

ナイチンゲールの人物について

フローレンス・ナイチンゲールは、上流階級の生まれです。

最高の教育を受けていたにも関わらず、当時は社会的身分の低い仕事だと見なされていた看護師を志し、クリミア戦争で傷病兵のために献身して名を上げ、看護師という職業のイメージを高揚させた英国女性です。

ロシアとオスマン帝国のあいだで勃発したクリミア戦争の戦地では、医師や看護師が極端に不足していました。

新聞でそのことを知ったナイチンゲールはすぐさま「戦地において兵士たちの看護にあたりたい」と戦時大臣に手紙を送りました。

ナイチンゲールは事前に軍から聞いていた能天気な情報を全く信用していませんでした。彼女は戦地の兵舎病院に向かう途中で、くず粉、ぶどう酒、携帯用コンロなどを購入していました(この判断は正解でした)。

兵舎病院は不衛生を極め、医療用の物資、寝具、兵士たちの食料も不足し、石鹸、食器、タオルといった日用品まで不足している有様でした。

イギリス軍のいい加減な兵站と楽観的な見込みで用意された医療物資は早期に使い尽くされ、運ばれてくる兵士達は次々と床に並べられるという惨状でした。

ナイチンゲールは戦地の病院で、不眠不休ともいえる熱心さで患者たちの看護にあたりました。あたりが真っ暗になった深夜、ランプを掲げて院内をひとり巡回する彼女の姿は「ランプの貴婦人」として後世まで語り継がれました。

統計学者としてのナイチンゲール

戦場の兵士たちは、戦闘による負傷によって亡くなるのではなく、劣悪な環境での感染症によって亡くなるのだということにナイチンゲールは心を痛めました。

二度とこのようなことがあってはいけない、そのような思いを抱いていたのはナイチンゲール一人だけでした。

政府や陸軍当局は戦争が終わっても一切の反省をせず、何もかも忘れようという空気が充満していました。

軍事病院の衛生問題をめぐって、軍部を敵にまわして闘い、軍部の欺瞞に対して真実をはっきり世の中に知らしめることが彼女の使命でした。

しかし「戦地の衛生状態を改善してほしい」「あなたたちは兵士を無駄な死においやっている」と普通に訴えたところで聞き入れてもらえないことを彼女は理解していました。

そこで、ナイチンゲールが使った武器が、看護師の道に進む以前、ずっと学んできた数学や統計学でした。

ナイチンゲールは、クリミア戦争における戦死者たちの死因を「感染症」「負傷」「その他」の3つに分類し、それぞれの数を月別に集計しました。

当時はまだ折れ線グラフや棒グラフが一般に広まっていませんでした。

そこで彼女が考案したのが「鶏頭図(コウモリの翼)」という独自のグラフです。死因別の死者数を一目でわかるようにビジュアル化しました。

資料づくりは精緻を極めました。戦時に現地で実施された調査の結果のすべてを多面的に照合し、数字にものを言わせる資料と企画書を作成しました。

こうしてナイチンゲールは、ヴィクトリア女王が直轄する委員会に1000ページ近くにも及ぶ報告書を提出しました。

その後ヴィクトリア女王は何度もナイチンゲールと会って、改革の話を詰めました。

その結果、戦場や市民生活における衛生管理の重要性が知れ渡り、看護師という仕事が再評価され、感染症の予防にも大きく貢献していくことになりました。

参考文献

haoden-cat.hatenablog.com