「コトノハ○×」というサイトの思い出
「コトノハ」という○×を付けるSNSがかつて存在しました。
ユーザーがお題を投稿し、他のユーザーはお題に対して○か×をつける。一言コメントを残すことも可能。
シンプルなSNSで2007年くらいに盛り上がりました。
2007年のSNS事情を思い出してみると、ミクシィは少し下火で、facebookが話題になっていた頃かな?
twitterはまだそこまで話題になってなかった記憶があります。
ニコニコ動画が運営開始した頃ですが、まだまだ2ちゃんねるが現役だったという印象があります。
話をコトノハに戻しますが、はっきり言って民度は最初から低かったです。
コト(お題)に○か×を付けるという性質上仕方ないのですが、×側に批判的なコメントを残す人が多かったです。
「○か×で回答できないコトを投稿するな」など、自治厨も多かった。
特定のユーザーに対する暴言なども目立ち、シンプルで可愛らしいサイトのデザインとは裏腹に、雰囲気は常時ギスギスしたものでした。
一番最悪だったのは誹謗中傷や荒らしに対する対策が何もされなかったことです。
サイトは次第に徹底的に荒らされるようになり、元々いたユーザーはいなくなり、荒らしだけが延々と書き込む地獄のような場所になりました。
2ちゃんねるだってここまで荒れることはないようなひどい有り様でした。
SNSとして完全に機能しない状態が10年以上続き、気づけばコトノハは閉鎖されていました。
コトノハの運営は企業ではなく個人によるものでした。
個人が運営するサイトで、全ての荒らしに対応するのは無理があるというのは理解できます。
しかし荒らし対策を全く行わず放置したことは擁護できません。
2010年ごろには既にSNSとして機能不全になっており、普通の感覚であれば閉鎖すべき状態でしたがずっと放置され続けました。
サイトを運営する気がないなら、もっと早く閉鎖するべきだったと思います。
批判ばかりになってしまったので良かった点も思い返したいと思います。
コトノハで一番好きだったのはシンプルさです。
お題に対して○か×を付け、コメントがあれば一言残す。
ひたすらそれを繰り返すだけ。
とても単純ですが、夢中になってしまいました。
荒らしに乗っ取られる前の、まだSNSとして機能していた頃のコトノハを楽しむことができたのは幸いだったと思います。