「そして誰もいなくなった」ネタバレなしレビュー
まず最初に一番大事なことを伝えます。
「前 書 き を 読 む な」
前書きに内容のネタバレが書かれています。

さすがに犯人の名前までは書かれていませんが、「こういうことが起こって、○○が発生する」といった本書のあらすじが前書きにまとめられています。
前書きにネタバレが書かれていることを私はAmazonのレビューで知りました。
私は前書きをセロテープで止めて、誤って目に留まらないようにしました。
本書はカバーの折り返し部分に、登場人物の名前と職業が載っています。

登場人物が多く、カタカナの名前が頻出するので、人物を把握するのが大変です。
そこでこの人物リストが役に立つので、何度も人物リストを見返しながら読むことになります。
その際誤って前書きが目に入ってしまう事故を防止するため、前書きはテープ等で封印するか、もしくはカバーを外して読むことをおすすめします。
内容について
ミステリー作品を多く読んできた方が読むと、展開をある程度予想できてしまうかもしれません。
それだけミステリーとしては王道の展開なのだと思います。
あまりにも有名な作品過ぎて、映画化やドラマ化も何度もされているため、小説は読んでないけど内容は断片的に知ってる、という方もいらっしゃるかもしれません。
私は今までミステリー作品をほとんど読んだことがなく、予備知識も全くない状態で読むことができたので、その点は幸運でした。
読んでいくうちに、段々と登場人物全員が怪しく見えてきます。あらゆる発言や描写が、実は嘘なんじゃないのか?と思えてきます。
読みながらどんどん疑心暗鬼になっていきました。
1939年に書かれた作品とはとても思えないほど読みやすく、夢中になって読んでしまいました。
ちなみにというかやはりというか、私は犯人を当てられませんでした。
「犯人はこいつだろう!」と思って読み進めましたが、著者の思惑通りに誘導され、騙されたようです。
私の高校の時の国語教師が
「推理小説やミステリー小説は2回読むことができる。1回目は推理しながら普通に読んで、2回目はここに伏線があったんだなとか、この時犯人はこうやって動いてたんだなということを答え合わせしながら読む。」
といったことを言っていましたが、まさにその通りでした。
2回読むことで、どこで騙されたのか、どこで作者に誘導されてしまったのかがはっきり分かるようになります。
U.N.オーエンは彼女なのか?
ある程度読み進めるうちに、私はこの小説について一つだけ知っていることがあることに気づきました。
弾幕STGである東方紅魔郷の曲「U.N.オーエンは彼女なのか?」です。
ExtraステージボスのBGMです。
「もしかしてこの曲は本作品のヒントになっているのでは?」という疑問が生じました。
果たして「U.N.オーエンは彼女なのか?」という曲は、小説のネタバレになっているのでしょうか?
それは小説を読んでのお楽しみ、ということにさせてください。
一つ補足するなら、「U.N.オーエンは彼女なのか?」の曲を先に知ってしまった人が本書を読んでも、がっかりするような展開には決してなりません。
その点は安心していただいて大丈夫です。