人生初の読書会に参加
コロナ禍以前の話ですが、読書会に参加したことがあります。
昔から本は好きだし、読書会というものに興味があったのですが、本の感想を発表するということに苦手意識がありました。
当時私はエッカーマン著「ゲーテとの対話」という上中下巻3冊の本を読み終えたところでした。
なかなか読み進めるのが辛い本でしたが、3ヵ月くらいかけて頑張って読み通しました。
拙い感想でも、自分なりに「ゲーテとの対話」を読み通したということを誰かに伝えたかった、そしてちょっとだけ自慢したいという気持ちがありました。
読書会には、あらかじめ読む本が決まっていて、皆で一つの本について感想を述べあうものと、自由に好きな本を紹介しあう形式のものがあります。
読書会で検索すると、想像以上にたくさんのサイトがヒットします。
いくつか比較し、何となく初心者向けっぽい感じの(読書会に玄人がいるのかどうかは分かりませんが)若い人が参加しても大丈夫そうな感じの集まりを見つけて、人生初の読書会に申し込みました。
当時の様子
ビルの中の貸会議室みたいな部屋に、15人くらい集まりました。
参加費は500円でした。
喫茶店などを利用する場合はドリンク代込みで1,000円~2,000円くらいの所が多いようです。
20代から30代中心の読書会ということで応募したのですが、30代の参加者は私しかおらず、私以外は全員20代とのことでした。
ちょっと失敗したなと思いました。
一人だけ年上で恥ずかしいということではなく、あまり深い話は聞けないかもしれないな、というのが正直な気持ちでした。
その予感は的中し、ほとんどの人が紹介したのは自己啓発本でした。
自己啓発本を読む人を馬鹿にするつもりは決してありません。
私にも自己啓発本を夢中になって読み漁っていた時期がありました。
自己啓発本だけで最低でも千冊以上は読んだと思います。古本屋で100円で売られているものを大量に買い漁りました。
今は自己啓発本を読むことはなくなりました。理由は単純に飽きたからです。
自己啓発本から元気をもらうのは素晴らしいことです。
ただ、自己啓発本に依存しないように気を付けた方がよいです。
自己啓発本を購入して読めば一時的に元気になります。
しかし本の内容を碌に実行しないまま別の自己啓発本を購入することを繰り返しても、それは中毒状態に陥っているだけです。
自己啓発本は一時的に元気が出る栄養ドリンクのようなものでしかありません。
自己啓発本だけ読んでいるといわゆる「意識高い系」になってしまいます。
話を読書会に戻します。
- 軽く自己紹介(1分程度)
- オススメの本1冊を紹介(5~10分程度)
を一人ずつ順番に行うという形式でした。
いきいきと楽しそうにプレゼンする人もいれば、本をあまり読み通しておらず準備不足な人もいました。
電子書籍の人もいましたが、紙の書籍に比べてやや発表しにくそうな印象を受けました。
紙の書籍の方が「この本です!バーン」と表紙を見せられますし、実物が手元にある方がプレゼンしやすいという感覚はなんとなく分かるような気がします。
私は紙の書籍でした。
発表する内容は前日までにノートにまとめ、十分に準備してきたつもりでした。
しかしいざ喋り出すとついつい早口になってしまうし、他の方からの質問に対してはうまく答えられなかったりと、思い通りにいかないことに対してもどかしさを感じました。
もちろん上手なプレゼンをする必要は全くないんですが、今回初めての読書会だったということもあり必要以上に肩に力が入ってしまっていました。
読書会には二次会がある
私が参加した読書会は午前中に行われ、その後二次会が行われました。
一次会で語り切れなかったことを二次会で語るというわけです。
今回に限らず、二次会を行う読書会は多いです。
私は二次会に参加しませんでした。
初の読書会に参加するというだけで結構緊張していたのに、二次会にまで参加する勇気がなかったからです。
一次会ですらうまく発表できなかったのに、二次会でうまくコミュニケーションを取れる自信がありませんでした。
しかし今でも、あの時二次会に参加しておけば良かったと後悔しています。
読書会の醍醐味は二次会に参加することだと言う人もいるくらいです。
楽しかったけど少し物足りなかった
大半の人が自己啓発本を紹介する中、一人だけ「忘れられた日本人」という岩波文庫を紹介した方がおり、それは私も気になったので後日購入しました。
初めての読書会ということもあり少し期待が大きすぎたのもありますが、若者向けの読書会ではなく幅広い年齢の方が参加する読書会の方が自分には合っていたのかもしれません。
読書会で押さえておいた方が良いポイント
読書会に参加するにあたって抑えておいた方が良いポイントをいくつかご紹介いたします。
- 筆記用具を用意する(他の参加者の話をメモするため)
- 自分が紹介する本を持参する
- 紹介する本は最低でも軽く紹介できる程度には読んでおく
- 電子書籍は紙の本に比べて少し紹介するのが難しい
- 自分の話ばかりせず、人の話に耳を傾ける
- できれば二次会にも参加する(時間内で紹介しきれなかった他のオススメ本を紹介してもらえるかもしれません)